みのしん 校長ブログR7

強くなれた理由

2025年10月4日 19時00分
校長ブログⅢ部

本日は長野市篠ノ井文化センターにて、第54回長野県定時制通信制生徒生活体験発表大会が行われました。

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この大会は長野県4地区(北信、東信、南信、中信)の大会で選ばれた代表生徒が一堂に会し、日ごろの生活で思っていることや考えていることを発表する定時制通信制の県大会では最も大きな大会です。ご来賓として長野県教育委員会の武田教育長をはじめ、長野県高等学校校長会、長野市教育長など多くの教育関係者が参加され、盛大に行われました。

本校Ⅲ部のMさんは、南信地区の代表として11番目(最後)に出場しました。
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題名は「強くなれた理由」(主な内容です。)
「小学校の頃から内気だった自分が、学校の先生の勧めで空手をはじめ、とても積極的になれた。また箕輪進修高校Ⅲ部に入学して、本校100周年記念式典の際の太鼓の演奏や生徒会役員としての活動を通じてさらに強く自分に自信が持てるようになった。これからは自分と同じような思いを持つ小中学生を支える立場になりたい。」

Mさんは堂々と発表をし、その結果、優秀賞をいただきました。全国大会への出場は叶いませんでしたが、県大会という大きな舞台で、本当にたくましく、素晴らしい発表をしてくれました。
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(左から、Mさんのお父様、Mさん、私、定時制振興会長K様)

生徒生活体験発表大会で自分の考えや思い、今まで苦しかったことを人前で発表することは、簡単なことではありません。今年度は場面緘黙のためどうしても発表ができないと動画で参加した生徒もいました。上位大会には出場できませんが、多様な生徒を受け入れる新しい取り組みも始まりました。これまでの自分を振り返り言語化することは、その後の生徒の大きな成長につながると思います。

「自分と向き合って、自分を知ること。」

これは大人でもなかなかできることではありません。しかし私は今までの定時制勤務の経験の中で、この生活体験文の活動で成長していく生徒の姿を目の当たりにしてきました。苦しみながらも発表するその姿は聴いている私たちの心を揺り動かし、考え方や思考を変えていくきっかけになります。

また今回は定時制通信制の生徒の作品展示も行われました。

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本校からはⅠ部2年生で鉄道が大好きなT君が長い時間をかけて、手書きしたダイヤグラムを発表しました。多くの方が足を止めて作品を見ていました。

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さらにアトラクションでは、長野吉田高校戸隠分校そば部のそば打ちの発表もありました。そばの技術を生かしてドイツで就職する生徒もいるそうで、その技術の高さに感動しました。

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発表と展示を通じて、改めて高校生の秘めた可能性を感じた時間でした。

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大会